AGAやFAGA治療において血流改善は非常に重要です。
AGA治療でよく使用される、「ミノキシジル」は抹消の毛細血管を拡張させ、毛包に血流を与え、毛髪を再生させます。
現在頭髪再生用途に流通しているミノキシジルの外用薬クリームや内服薬など、様々な形状で頭髪治療に役立っています。
一方でどんな薬でも副作用は必ず存在します。
ミノキシジル内服薬で副作用が出て服用を続けられない方や、外用薬でもかぶれや湿疹などを起こし、使用できない方もいらっしゃいます。

そんな中、自己真皮毛包移植は、移植することによって新生血管を生み出し、血流を改善させ、毛包に血流を与えて発毛させることができます。
皮膚は表皮(ひょうひ)と真皮(しんぴ)からできており、表皮の厚さは平均約0.2mm程度で、その95%は表皮ケラチノサイトという細胞で構成されています。
一方、真皮の厚さは平均約2mm程度で、80%以上はコラーゲン線維からできており、肌のハリを保つ役割をしています。
真皮は表皮の下にあり膠原繊維(コラーゲン)や弾力繊維(エラスチン)などの線維成分、線維芽細胞などの細胞成分および多糖、糖タンパク質や水分からなる無定形物質(基質)の三者からなり、皮膚の大部分を占めています。
線維成分は縦横に張り巡らされ、柔軟性、伸縮性、弾力性を与え、線維芽細胞は、紡錘形の細胞で真皮に広く分布しています。

それらの間を無定形の基質が半流動のゲル状に埋め、真皮に柔軟性を与えています。
これら三者が一体となり適度な厚みを持った柔らかく弾力のある好ましい皮膚を作っています。

線維成分が脆くなったり、水分が不足したり、細胞の活力が低下すると、しわが深くなり弾力を失って、老化した皮膚になっていきます。